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NEXCO総研

トンネル内設備の腐食量予測に関する検討

検討目的

  高速道路のトンネル内に設置された設備は、腐食による老朽化の影響で定期的に更新を行っています。トンネル内は明かり部に比べて過酷な腐食環境にある一方で、場所によって腐食状況がさまざまです。そこで、トンネル内設備がどのような環境でどのくらい使用できるか、どのくらいの周期で更新すべきかを判断するための指標を作成し、指標を用いて腐食量を予測することで膨大な設備の中長期保全(更新)計画の立案、さらには平準化に寄与するものです。  

検討手法

  トンネル内設備の腐食量を予測するための指標として、「腐食量予測式」を作成することとしました。トンネル内大気暴露試験を実施して得られた金属試験片の「腐食量」と「腐食環境」の相関性を分析し、予測式を作成しました。
   

検討腐食量予測式の例(SPCC:冷間圧延鋼板)

腐食マップ

 作成した腐食量予測式を用いて、全国の高速道路トンネルにおける金属腐食量を予測しました。その結果をもとに、ISO9223の腐食性カテゴリ別にトンネルを分類して「腐食マップ」を作成し、腐食環境の「見える化」を行いました。  
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アピールポイント

■腐食環境の異なるトンネル毎に、設備の更新計画を立案することができます。
■設備更新の中長期計画の精度を向上させることができます。