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NEXCO総研

MPVC~交通量シミュレーション予測でトンネル換気制御を行うソフトウェア~

MPVCの概要

MPVC(Model-based Predictive Ventilation Control)とは、トンネル手前の交通量から、今後のトンネル環境を予測し、予め適切な運転を指示する換気制御方式です。
ソフト自体に自己補正機能を有しており、換気パラメータや交通量予測パターンを実測値に即したものに随時更新していきます。
→実測値をもとに予測パラメータを自己補正していくため、必要以上にパラメータ調整を行う必要がなく維持管理コスト削減に寄与します。
 

導入事例

①使用電力量の適正化に寄与
・関越自動車道 関越トンネルにおいて、前年比約50%の電力量削減を達成しました。
②新たな管理目標値での制御が可能
・阪和自動車道 長峰・藤白・下津の各トンネルにて、1日におけるSPM(粒子状浮遊物質)の排出量
(首都圏中央連絡自動車道 八王子城跡・高尾山の各トンネルにおいては1日におけるNOx(窒素酸化物)の排出量も)を管理目標値に設定し、効率的な坑口環境保全換気を行っています。
・その他、現地のニーズにともない柔軟な制御目標値を設定可能です。

導入効果

・制御パラメータが可変なので、現地状況に応じてチューニングが可能です。
→MPVCでは『なぜその組み合わせで運転をしているのか』という運転方針決定に至ったプロセスを確認できます。
・換気運転状況と計測機器の測定値のログを計測制御機器内にログとして蓄積するため、測定値と運転状況の相関関係がわかりやすくなり、トンネル単位での機器の健全性および制御目標値等の設定が、わかりやすくなります。
→計測機器異常の早期発見や、過剰運転の傾向把握がスピーディーに!確実な現場管理が可能になります