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NEXCO総研

レーザドップラ速度計を用いた振動測定法

テーマ:調査・診断の技術

測定業務の効率化

従来の橋梁振動を測定する方法は、有線による測定機器の接続が必要なため、多大な労力とコストを要していました。
非接触型の測定方法(レーザドップラ速度計:LDV)を用いることにより、これらの課題は大幅に改善されました。

  従来 今回
写真 従来の様子 今回の様子
橋梁本体への配線 必要・複雑 必要なし
測点の移動 測定点の移動は困難 可能(照射位置の変更のみ)
高所作業量 多い 照射ターゲットの設置のみ
継続調査 機器の設置が測定の都度必要 照射位置の変更のみで可能
人工コスト 10測点/人日 程度 50測点/人日 程度

測定の原理

測定の原理の図01測定の原理の図02

反射光の入射光に対する波長の変化から、構造物の振動速度を測定します。

測定の精度

圧電式加速度ピックアップの表面をレーザドップラ速度計で測定し、各々の測定値を比較しました。

LDV 時刻歴波形、FFT分析

圧電式 時刻歴波形、FFT分析

供用中路線の振動測定を行い、振動モード図を作成しました。

振動測定グラフ

両手法とも波形が一致しており、精度はよいことがわかります。

アピールポイント

橋梁振動と家屋振動の因果関係を把握するための、レーザドップラ速度計と振動レベル計を用いた同期計測を容易に行うことができます。

《労務コストの削減》 → 人工コストを約80%低減

《繰返し測定が容易》 → ターゲットの再設置が不要

振動測定グラフ