緑化技術センターは、高速道路の建設が始まるより早い昭和33年1月、名神高速道路の中央分離帯に植栽する眩光防止用樹木を育成するための苗圃(総面積18ha(東京ドーム約4個分))を目的に「日本道路公団名神高速道路試験所石部分室」として設置されました。以来、時代の変化に応じ高速道路で使用する樹木やCS向上を目的とした草花等の生産、道路事業で必要となる自然環境保全技術や緑化に関する研究開発を行い、高速道路事業の発展に寄与しています。
緑化技術センターの業務の柱は、以下の3項目です。 ○研究開発 ○技術支援・交流 ○緑化資材生産支援
道路事業における緑化技術の向上や、社会的要請に対応した環境保全・リサイクル、CS向上等のお客様サービスについての研究開発を行っています。
社会的要請への対応 ~地球環境保全・リサイクルに関する研究~ 自然環境・地球環境保全のため、生物多様性に配慮した植生復元技術の研究や、植栽管理で生じた植物発生材の活用技術の研究を行っています。 ・生物多様性を守る地域性苗木 生物多様性に配慮した自然環境を復元するため、建設予定地周辺から採取した種子を実生苗に育て、 再び建設予定地に戻して植栽しています。さらに、苗をユニット化することにより、現場での作業の効率化 やコスト縮減も可能にします。 「生物多様性を守るNEXCOの地域性苗木」紹介パンフレット ・在来種による植生工試験 ・バイオマス資源の活用検討 道路事業の支援 ~緑化技術の向上に関する研究~ 建設および管理の現場に対応した緑化技術の向上を目指した研究を行っています。 ・理想的な樹林形態・樹林管理方針検討 ・省力化、景観向上となるのり尻修景緑化 サービスの向上 ~CS向上に寄与する研究~ 休憩施設の効果的な修景技術など、CSやお客様サービスにつながる研究を行っています。 ・立体花壇によるイベント型修景 ・プランタースタンドを用いた修景
道路事業における緑化や環境保全に関して、現場技術者が抱えている課題等への技術支援を行っています。また、地域交流や技術開発等を通じて、NEXCO3社のCSR推進を支援しています。
緑化・環境保全に関する技術支援 現地技術者が現場で直面する様々な問題・問合せに対応し、迅速な資料提供・調査等による技術支援を行っています。
地域交流・技術交流 自治体や各種団体、地域のお客様との交流を図り、道路事業への理解を促し、NEXCO3社のCSRに貢献しています。
自然環境保全対策のため、生物多様性に配慮した地域性苗木の生産や貴重種の保護育成等を行っています。また、植栽管理の低減を目的とした特殊植物や、道路空間を美しく修景する草花の生産を行っています。 特殊植物 中央分離帯やのり面などの植栽管理の低減や、沿線の景観向上を目的とした、ツタ・ササ類等の地被植物を生産しています。
草花 お客様に快適な道路空間を提供するために、高速道路を美しく彩る草花の生産・出荷を平成元年より行っています。 貴重植物の保護 高速道路事業が貴重植物等の生育環境に影響を及ぼすと懸念される場合、一時的に保護・育成・繁殖を行い、工事完了後に元の生育地や代替地に移植するなど、貴重植物の保全を行っています。
緑化技術センター 庶務課 〒520-3121 滋賀県湖南市西寺1-1-1[ アクセス ] TEL:0748-77-2124
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