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NEXCO総研

中流動覆工コンクリート技術

課題

狭小空間での打設作業で、天端部は打設窓も閉め切っての吹上げ打設となります。
締め固め作業が困難で、流し打ちになり易く、施工性から水セメント比が増加する場合もあります。
材料分離や空洞(未充填箇所)など、不具合が発生してしまいます。

中流動覆工コンクリートの特徴

スランプフロー35~50cm程度で,スランプ15~18cmの普通(従来)コンクリートと、スランプフロー65cm程度の高流動コンクリートの中間的な性状を有します。  
覆工コンクリートの吹上げ打設を型枠バイブレータの振動だけで行えます。
特殊な材料は用いません。
(混和材は、石粉(LS)と石炭灰(FA)など)
一般の生コンクリート工場の設備で製造可能です。
運搬・ポンプ圧送が通常の施工機械で行えます。

中流動覆工コンクリートの開発効果

◆品質・美観の向上
加振変形試験と最適締固め振動エネルギーを確立し、それらを基準試験、現場施工に結びつけることにより、「作業員の技量や熟練度に左右されることなく、ばらつきの少なく均質で安定した品質」の確保が可能となりました。
また、コンクリートの流動跡の縞模様がなくなり美観が向上し、点検精度の向上が期待されます。
 
◆作業性の改善
型枠バイブレータを用いることで、狭小空間での作業が大幅に改善されます。
また、制御盤などによる集中制御を行うことより、効率的な作業が可能となります。
 

NEXCO中流動覆工コンクリート技術のまとめ

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