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NEXCO総研

高速道路の緑化から森林の保全へ

  NEXCO総研は、地域性苗木を高速道路の緑化だけでなく、森林の保全や整備を進める会社や団体と協働して地域性苗木を生産する体制を整えています。
  2012(平成24)年5月には水源涵養のために森林保全活動を推進するサントリーホールディングス㈱と、同年7月には名古屋市の都市近郊に分布する公園の樹林化を推進する郷土種子を活用したなごやの緑化及び生物多様性保全推進協議会と、地域性苗木育成の受委託契約を締結しました。
  これらの苗木は、NEXCOの地域性苗木育成システムに準拠して育てられ、それぞれ2015年(平成27)年3月までに、各地域に還されました。
● サントリーホールディングス㈱から受託した地域性苗木の育成の概要
  サントリーホールディングス㈱が展開する「天然水の森 近江」※に植樹する地域性苗木の育成の基本契約を、サントリーホールディングス㈱とNEXCO総研の間で2012(平成24)年5月17日に締結し、シカ不嗜好性植物の種子の精選・播種から育成までをNEXCO総研の緑化技術センター(滋賀県湖南市)で行い、2015(平成27)年3月までに全部出荷しました。
  今後は、特にシカによる採食圧の高い林分において、林道や人工森林床の緑化により、森林の公益的機能の増進と持続可能な水源涵養が期待されます。
  ※サントリーグループが全国で展開する水源涵養エリア
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(資料提供:サントリーホールディングス㈱)
   サントリーグループは、商品の製造段階で使われる地下水以上の地下水を森林で涵養するため、工場の水源涵養エリアの森林所有者と数十年にわたる長期間の契約を結び、その持続可能性を保全する森づくりを2003(平成15)年から行っています。
  工場の水源涵養エリアを中心に、国や地方自治体、地元の方々、学識経験者の皆様と協働して「天然水の森」と名づけた水源涵養活動を全国12都府県15カ所で展開しています(平成24年10月現在)。活動にあたっては事前に十分な調査を行い、エリア固有の自然環境や生態系に十分配慮し、高い水源涵養機能をもった森づくりを進めています。
  詳しくは、サントリーのホームページ『全国の森&森林整備活動 サントリー「天然水の森」』をご覧ください。
(https:// www.suntory.co.jp/eco/forest/) 
 
「天然水の森 近江」における地域性苗木の植樹風景
(2015(平成27)年3月)
●郷土種子を活用したなごやの緑化及び生物多様性推進協議会から受託した地域性苗木の育成
「郷土種子を活用した名古屋の緑化及び生物多様性保全推進協議会」は、環境省中部環境パートナーシップオフィスと、名古屋市、地元NPO、有識者、NEXCO中日本で構成する団体として、2009年に設立されました。
  NEXCO総研は当協議会と、地域性苗木の育成の基本契約を2012(平成24)年7月23日に締結し、当協議会ご指定の苗木の育成をNEXCO総研の緑化技術センター(滋賀県湖南市)で行い、2015(平成27)年3月までに全部出荷しました。
これらの地域性苗木は、名古屋市内の公園等の緑地に植樹され、緑の回復と拡大が期待されます。

種取りの様子 ミーティングの風景 植樹の様子(2014(平成26)年12月) 植樹の様子(2014(平成26)年3月)